石積みの家のくらし

蚕と景色としての繭 by 住民B


竹に作らせた繭
今年春ごろ、なんとなく「蚕を飼ってみたいなあ。」と思っていたら、現実になりました。6月下旬、我が家に54匹 の蚕がやって来ました。特に虫好きというのではありませんが、蚕はとってもかわいいです。ひたすら規則正しくクワの葉を食べる姿は、見ていて飽きません。 それに、ひんやりしてスベスベの触り心地は、シルクそのものの感じで、気持ちいいです。
3センチほどの大きさでやってきた蚕たち。どんどん大きくなって、10日ほどで7、8センチぐらいになりました。体がにわかに透き通ってきて、クワの葉を 食べなくなると、いよいよ、繭作りが始まります。身体を回しながら、口から糸を吐き自分を閉じ込めていくその様子はまさに神秘。初めはうっすら中の蚕も見 えていますが、数時間後にはきれいな繭の形になって、蚕は、しばし沈黙の世界の住人です。
蚕繭を作り初めた蚕
竹筒で作った繭部屋
左上:そろそろ繭を作り始める頃の蚕
右上:糸を吐き始めて繭を作り始めた蚕、すごすぎて、目が離せません。
右:竹でいくつかこんな繭部屋を作って部屋に吊るしておきました。なかなか意図したところに落ち着いてくれなかったのですが、なんとか満室になりました。この竹筒もそのひとつ、なかなかきれいです。
2007.7.16