石積みの家のくらし

雪の手紙 by 住民B


サンシュユの枝に積もる雪
ソヨゴの葉に積もる雪
明け方の少しの時間、雪が降ったようです。なかり冷えた朝で、風もなく、静寂の中、ふんわりと降りてきた様子がわ かります。積もり方がとっても柔らかく、わずかに息を吹きかけても飛び散ってしまいます。しかも、まだ結晶が残っているような感じすらあり、雪の粒がひと つ、ふたつと数えられそうな表情です。最中か直後なら、はっきり見れたかもしれません。
ここは、根雪になるほどたくさんの雪は降りませんが、気温はかなり低くなります。先日の寒波でもマイナス10度から15度ぐらいまで下がりました。降る雪 もいわゆるサラサラの粉雪が多いのですが、雪の結晶というのは気温や湿度の条件でいろいろな形になるというのを思い出しました。ちょっとネットで雪の結晶 のサイトを見てみたら、その美しさ、神秘さにますます感激。「雪は天から送られた手紙」という、雪の結晶研究で有名な中谷宇吉郎先生という雪博士の素敵な 言葉もみつけました。同じように雪が降っているようで、実に多様な表情の雪なんだと思ったら、この次の雪が楽しみになりました。普通に暮らしていると 「雪」→「雪かき」なんですが、「雪」→「手紙」と考えると確かにそのメッセージを読み解きたくなります。
この日の朝の雪は確かに「手紙」のような雪でした。
ナンテンの葉に積もる雪
2009.1.18