干し柿の他に渋柿を食べる方法として、我が家ではこの「熟し柿」をやります。何のことはない、秋に採った柿をザル
にヘタを下にして並べておいて、熟したら食べる。究極のシンプルさ、手間いらずです。ただ、柿自体に痛みや傷があるものだとキレイに半透明に熟しません。
それと、保管場所は当然ながら選びます。我が家の場合は下の写真のように丸い小屋の天井付近に竹を一本渡して、ザルをおけるようにしています。10℃以
下、0℃以上で、かつ温度変化が少ないところでしょうか。この食べ方を教えてくださったのは、この柿達をいただくお客様なんですが、そこのお宅は以前、養
蚕をやっていた建物の蚕棚をそのまま利用して柿を載せたザルを立体的に並べているそうですが、なんと!5月ぐらいまで、きれいに熟した状態で保存できるん
だそうです。我が家の場合は、それまでに食べてしまうのでわかりませんが、それでも、静かに静かに透き通るように熟した柿は、見てのとおり、皮はフィルム
のようにきれいに剥がれ、全く無駄がありません。そして、そのお味は、口の中で柿の凝縮した甘さが溶け広がります。どちらかといえば、硬くて甘い柿が好き
なのですが、これは絶品!強くお薦めします。 |