石積みの家のくらし

タアツァイの種 by 住民B


種を取り出した後の美しい殻の様子
これって、なんだと思いますか?
我が家では、野菜の種は出来うる限り自家採種をしているんですが、実はこれ、去年秋に撒いた中国菜、タアツァイの採種後の鞘の真ん中にある仕切りです。タ アツァイはアブラナ科ですが、何度もアブラナ科の野菜の種は採っているのに、今回初めてこの鞘の中を仕切っていた真ん中の膜のようなものの存在に気がつき ました。いつもガシャガシャっと、適当に叩きつぶして種だけ採って、後は捨ててしまっていたので気にもとめていませんでした。この細長い鞘(画像、左下) を二つに仕切っていた真ん中の膜、半透明で、やけにきれいです。自然のものって、すべてそうですが、考えられない精巧さと神秘すら感じる美しさがありま す。しかもホントに軽くこの丸い鞘をつまんだだけで、鞘は二つに離れ中から種がはじけるように飛び出してきます。膜の縁の、種が繋がっていたわずかな痕跡 が模様のようにも見えます。このまま生ゴミにするのも、もったいなくなってちょっとドライフラワーのように飾ってみたくなりました。でも、ちょっともろい かなあ。
野菜の種を採っていて、(野菜に限らずなんでも種ってものがそうなんですが)いつも驚きの念に堪えないのは、この数の種が、たった一つの種から生み出される事。感動しすぎかもしれませんが、いやはや、すごい。
種を取り出す前の鞘付きの枝全体はじけるように2つに割れる鞘と出てきた種、見える文字は新聞の文字
2009.7.1