石積みの家のくらし

トイレの壁、幻燈「ぶんぶく茶釜」 by 住民B


杉板に映る「ぶんぶく茶釜」
ここは我が家のトイレ。朝のある時間、窓から日が差し込んで壁の杉板に動画が見れます。外の桜の木の枝が揺れて映 りこみ、飾っているタヌキの水差しが、茶釜のようにくっきりシルエットになっています。トイレの中は電気をつけないと薄暗いので、ここだけが浮かび上がる ようにゆらゆら光っています。風で枝が動くのが、幻燈の様な雰囲気もあって、見ていて飽きません。子供の頃、おばあちゃんの家で、同じように白い障子に映 る外の様子や、明け方、板戸の節穴から差し込む外からの光の中に、まるっきり映画の世界がありました。布団に入ったまま、その総天然色の不思議な映像に見 入ったものです。このトイレの絵はモノクロですが、お題はやっぱり「ぶんぶく茶釜」でしょうか。
2009.8.1