石積みの家のくらし

ゴザカーテン by 住民B


食卓の前の窓のゴザカーテン、おろした状態
我が家の開口部のシェイドが「ゴザ」であることはまだご紹介していなかったかもしれません。いわゆる畳の上に敷い たりする上敷きとも言われる「あれ」です。吊り下げて使っています。これは2代目で、全ての開口部の大きさに合わせ、国産いぐさで特注で作ってもらいまし た。縁の色も選べるというオーダーメードですが、これはシンプルに焦げ茶にしました。もう2代目になってから3、4年は経っていると思いますが、新品の時 は新しいいぐさの香りがとても良かったです。上敷きそのものはプロの畳屋さんの仕事ですが、それを開口部に吊り下げてカーテンのように使えるようにこさえ てくれたのは、この家の主人です(感謝)。竹を使っての素朴な造作ですが、使い勝手は上々です。手で巻き上げて使い、昼の状態は下の画像になります。こっ ちの画像は掃き出しの戸の上のゴザカーテンですが。
この、ゴザカーテン(と、呼んでいます)、実に苦肉の策で、石の家に住み始めてそろそろ寒くなってきて、開口部からの冷えが厳しく感じられるようになった 頃、住民Bは考えました。なにかしなくては・・。でも、ドレープの入ったカーテンをここに吊り下げる事だけは避けたかったのです。縦でも横でも、たっぷり 波打つカーテンはこの石の家の、この部屋の大きさに明らかに too much、そんな気がしました。そして、あるもので何とかならないかという習性が染み付いている石積みの家の住人として、最初に思いついたのが、ムシロと いうもの。外にムシロを吊り下げたら?・・一案でしたが、すぐに借家時代に畳の部屋に敷いて使っていた「上敷き」が眠っているのを思い出しました☆!
一代目のゴザカーテンは6畳敷きの中古の上敷きを、自分達で開口部の大きさにハサミで切り、畳べりを縫いつけ、吊り下げたものです。かなり手間の仕事でし たが、効果は期待以上でした。見た目がスッキリしたもので、さらに断熱効果の高いものという条件にピッタリでした。イメージ以上に石の家にも良く合いま す。と、思いませんか?我が家に来られる方は皆さんこのゴザカーテンに驚きますが、けっこうほめて頂きます。
畳表ですから、とにかく断熱性の良さと遮光性がバッチリです。湿度も調整してくれて、湿気のあるときは巻が太くなるし、乾いている時は細くなります。、仕事しているなあと、感じます。このゴザカーテンと石壁のおかげで、シングル木建ての我が家の冬は暖かです。
掃き出し戸に吊り下げたゴザカーテン、巻き上げた状態
2009.10.30