メジロの水浴びを紹介しましたが、実はあの水場、信州の冬ですから朝はガチガチに凍っています。日中でも気温の 上がり方によっては、溶けないことも普通です。そこで、毎朝、「解氷」することになります。ストーブにかけておいたやかんのお湯を水場に注ぐだけのこの作 業、なんと、なかなか「いい景色」である事を発見しました。
ある朝、いつものように水場にやかんでお湯を注いでいました。すると、その湯気がまるで温泉の間欠泉のように天高く、モクモクとすごい勢いで広がっていっ たんです。その勢い、そして、その形、思わず歓声を上げてしまいました。たったそれだけの事ですが、とってもドラマチックな出来事でした。
あれ以来、その光景を狙って毎朝、カメラを構えているのですが、全く同じ動きのはずなのに、同じ条件は揃わないものなんですね。気温やら、風の向きやら強さやら。わかりません。どうも≪幻化≫してしまいました。「またとない今、この瞬間」の痛感です。
この写真は、もうそこから離れて「こんなことしてます」って事になっています。では、また。