週間文春 ６月１７日号 「石積みの家」 掲載記事について
「ギリシャ風の家は執念と根気の結晶だ」 というタイトル
週間文春、６月１７日号のグラビアページにセルフビルド関係で、石積みの家のことを掲載していただきました。メディアを通して、より多くの皆様に、我が家のことを知っていただけるのは大変嬉しく、有り難いことだと思っています。ただ今回、私の方で事前にチェックできなかったサブタイトルに、私としては非常に残念な思いを感じてしまいました。記事をご覧いただいた皆様に、あわせて、この「つぶやき」を読んでいただけると幸いです。
私はタイトル部分の「執念」という言葉に、正直ショックを受けました。信念をもって物事に当たる事は、とても大事なことだと思っていますが、執念、執着、こだわりなどというものは、持たない方が良いと考えています。おそらく、執念のこもった家など気持ちの良いはずがありません。もちろん、石を積む作業というのは楽ではありません。少々つらい事もあります。でも、積み上がり、出来ていく状態は、とても希望のある作業です。（つらいだけなら、執念は必要かもしれませんが。）
私はこの石積みの家を、執念で造り上げた家だとは思っていません。石積みで家を造ることは喜びであり、無念無想になれる一瞬があるのです。現在進行中の石積みの家も、出来上がった建物で過ごす風景を想いながら、楽しく石積みを続けています。
2010年 6月 12日 根岸 厚次
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